超常現象の有名なものにドッペルゲンガーがあります。ドイツ語でいう二重や生き写し、コピーという意味があり訳でいうところの二重の歩く者という意味です。
自分とそっくりな姿の分身が、同時刻に別の場所に姿を現す超常現象のひとつです。
古くからドッペルゲンガー現象は伝説や迷信などで語られ、死の前兆であったり出会うと死ぬなどと言われてきました。
有名なドッペルゲンガー現象の話にラトビアのサジェという女性教師の話があります。
1845年ですが、ラトビアのリヴォニアの名門校に赴任しました。
赴任して間もなくのことですが、生徒たちの間から「サジェ先生が2人いる」という声が出始めます。
最初他の教師たちは生徒の空想として取り合いませんでした。
それでも10人以上に及ぶの生徒たちがそう言い出したので、集団幻覚か本当に2人いるのかと驚くことになりました。
証言を拾うと、黒板に字を書いている最中のサジェの側に分身が現れ、同じように黒板に書く仕草をしていた。
ある生徒がサジェと並び鏡の前に立つと、鏡のなかでは2人のサジェが映っており、生徒は恐怖のあまり気絶した。
ほかの目撃者では給仕の少女の話があり、サジェが食事中のこと、側にも同じく分身が食事の仕草をしていたなど。
このドッペルゲンガー現象の分身はやがてサジェの側だけでなく、離れたところでも目撃されるようになったそう。
あるときに40人以上もの生徒が、まったく同時刻に2つの分身を目撃する事件が発生。
生徒たちが揃う教室にサジェがいて、窓の外の近くにある花壇にもサジェがいたというのです。
本物のサジェはどちらかという騒ぎになり、勇気のある生徒が部屋の中のサジェの体を触ったところ、柔らかい布みたいでまるで手応えがなかったということです。
やがて室内の方のサジェはいなくなり、花壇にいた方のサジェが動き始めました。それでこちらが本人だとわかったといいます。
こんなことからサジェ自身は解雇されてしまいました。
その後赴任した学校でも同様のことが起き、20回近くも職場を変えたそうです。
のちに身を寄せた義妹の先では、子供たちに「おばさんが2人いる」と面白がられていたと伝わっています。不思議な話ですね。
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