幸福を呼ぶと言われるのが「ケサランパサラン」です。植物や動物かなどは判然とせず、
小さな妖怪や未確認生物として扱われることもある超常現象のひとつ。
名前の由来についても、スペイン語の(ケ・セラ・セラ)や、梵語の「袈裟羅(けさら)・婆裟羅(ばさら)」などの説があります。
ケサランパサランは1970年代後半に世の中に広く知られましたが、古くからあったことが伝わっています。
江戸時代に書かれた百科事典「和漢三才図会」にも載っていて、「鮓荅(へいさらばさら」という名前。
それによると、動物の肝臓や胆嚢にできる白い玉ということになっています。著者の寺島良安はオランダで痘疹の解毒剤に使われる「平佐羅婆佐留(へいさらばさる)」と同じものとも。
広まったのは白い綿毛のような物体で、フラフラと浮遊しているときに運よく捕獲すると幸せを呼ぶということから。
古来から桐の箱に入れ、おしろいを与えると飼育できるともいわれています。
これは綿状のカビという説からすると、白粉を与えると増えるそうです。
山形県鶴岡市にある加茂水族館では、「ケサランパサラン」と思われる物体を展示しています。
ここでの説明は、「鷲などの猛禽類がウサギなど小動物を食べた際、排泄される毛玉(ペリット)」とされています。
正体がよくわからないうえ、効果も幸せを呼ぶことや化粧品になるなど、まさに超常現象の王道をいく「ケサランパサラン」です。
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