超常現象の動く石があるのは、アメリカのカリフォルニア州デスバレー(死の谷)国立公園。
ここには干上がってしまった湖底のレーストラック・プラヤという地域があり、多くの観光客が訪れています。
そこでは重さ300kg以上のもある岩が、干上がった湖底部分を、長い軌跡を描いて動いた痕跡が見つかります。なかには1kmほどの長さの軌跡があることも。
ただ実際に石が動いているところを見たものはいないそうです。
岩は下り坂に向かって滑るように動いたわけではありません。それどころか、多くの岩はわずかな上り坂を上がっています。
風の力だけでこんな重い岩が、この距離を動くとは異常事態です。もちろん軌跡の周りでは、人間や動物の足跡は見つかっていません。
このデスバレー国立公園では繊細な生態系を破壊する恐れがあるため、器具を設置して科学的に謎を解明することは規制されてきました。
しかし2011年に米国の研究者が、GPSを装着した岩と撮影機材、そして突風の観測設備を現地に持ち込み、どのように岩が動くのかを調査しました。
2年間に渡った観測の結果、研究チームはついに岩が動く原因を突き止めました。
それによるとプロセスはこう。雨が降ると夜間の寒さで凍結します。
そこでできる薄い氷の板に、突風が吹きつけ岩も一緒に押されていたのでした。
これが超常現象 動く石の正体です。
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